Monday, September 22, 2008

Evening Lecture Kyoto September the intersection of PHOTO

「写真の余白に」第3回(全4回)

『異像と徴候―ステレオ写真と身体動作―』

2008.9.26(金)20:00-21:30@MEDIA SHOP

Charge 1,000円(学生)/1,500円(一般)with 1drink

講師:細馬宏通(ホソマ ヒロミチ)/滋賀県立大学人間学部准教授

■異像と徴候―ステレオ写真と身体動作―■

19世紀に発明されたステレオグラムは、人の視覚体験に大きなインパクトを与えました。二つの映像を見ると、そこにはない立体の映像が見える。それは、映像でも網膜像でもない視覚が、人の頭の中で形成されていることを、意味していました。なぜ、二つの異なる映像から、そこにはない、さらに別の映像が頭に浮かぶのか。この不思議な現象にとりつかれたであろう人々は、ただ二枚の絵から立体像を浮かび上がらせるだけでなく、さまざまな異像を左と右の眼へとぶち込み、そこから生まれる複雑な視覚体験を楽しむようになりました。周到に作られた立体写真が頭の中に立体を生むのに対し、異像は、頭の中で設えられた空間に収まらない位置に現れ、空間を揺らし、運動を引き起こします。それは、この世に収まらない何者かの現れとして感じられます。
このレクチャーでは、19世紀以降の異像の系譜を追いながら、人々を魅了し続ける異像の魅力について、考察します。

■細馬宏通(ホソマ ヒロミチ)

滋賀県立大学人間文化学部准教授。京都大学大学院理学研究科博士課程修了(理学博士:動物学)。

ジェスチャー分析、会話分析、視聴覚文化研究などにたずさわる。

著書『絵はがきの時代』(青土社)、『絵はがきのなかの彦根』(サンライズ出版)他多数。


■申し込み・問い合わせ

event@media-shop.co.jp

tel.075-255-0783


■Evening Lecture Kyoto:シリーズ「写真の余白に」■

【終了】 8月29日(金)「写真と指紋」

講師:橋本一径(ハシモト カズミチ)指紋研究、表象文化論。

【終了】 9月12日(金)「風景と転地―場所とイメージをめぐって」

講師:佐藤守弘(サトウ モリヒロ)滋賀県立大学人間文化学部

【予約受付中!!】10月10日(金)「心霊写真のBefore/After」

講師:前川修(マエカワ オサム)神戸大学人文学研究科准教授

講座の予約、内容に関しての御質問などは上記メールアドレスまでお送りください。

皆様の御参加をお待ちしております!

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